ウェブ解析士を取得するには、それなりに費用も時間もかかります。受験しても不合格になる可能性もあります。それでもウェブ解析士を取得する意味があるのか迷っている人の参考にしていただくために書きました。
ウェブ解析士を持っていることの第三者からの評価は?
名刺やプロフィールにウェブ解析士と書いてあっても、ウェブに関連した業界で評価されるということは少ないです。ただし、それ以外の業界からは「ウェブ関係に詳しそう!」と思われます。
忘れがちですが、普通の人はアクセス解析やウェブマーケティングのことを全く知りません。一定の専門知識があることを明示的に伝える手段としては有効です。
最近、名刺交換させていただくと
ウェブ解析士に注目してもらうことが増えてきた。
そろそろ上級検討かな— Maki Okubo (@rakura_okb) June 26, 2018
ウェブ解析士はどんな企業の人が取得している?
大手広告代理店、新聞社などのメディア、上場事業会社など有名企業で働く人がウェブ解析士を取得しています。
電通、博報堂、AKD、オプト、NTTレゾナント、NTTデータ、シナジーマーケティング、朝日新聞、ビデオリサーチ、マクロミル、他多数(※グループ会社含む)
もちろん大企業勤務の人だけではなく、個人事業主や地方の中小企業の方もウェブ解析士を取得しています。もっと知りたい人はウェブ解析士協会の下記ページをご覧ください。
なお、ウェブ解析士名簿で自分の情報を公開するかは任意です。ヒットしなかった場合も該当者がいないとは限りません。
ウェブ解析士を取得する意味はあるのか?
ウェブ解析士の資格を取得することで「周りからの評価が急上昇する」ということを期待しているならあまり意味がありません。要するに「資格名でチヤホヤされたい!」ということが最大の目的なら止めた方がいいでしょう。
一方、ウェブ解析士取得のための学習を通じて、アクセス解析を中心にウェブマーケティング全般を網羅的に学びたいという人には意味があります。
もちろん、アクセス解析やウェブマーケティングの書籍はたくさん出版されているので自分で学ぶことはできます。
それでもウェブ解析士には、
- 試験の期日が決まっているので学習に強制力がある
- 試験があることでしっかり覚えられる(本を読むだけよりも知識が定着しやすい)
という資格ならではのメリットはあります。私のように意志薄弱な人にとってはウェブ解析士の取得は強制的にアクセス解析やウェブマーケティングを勉強する機会となります。
資格の価値を重視するなら中小企業診断士に挑戦
ウェブ解析士以外のウェブマーケティングに関連した資格としては、ネット-ケティング検定・ウェブアナリスト検定・GAIQなどがあります。いずれも民間資格で一般的な知名度は低いです。
ウェブ解析士の主な受講者層の広告代理店やウェブ制作会社では、コンサルティングやマーケティング的な要素が大きい仕事を手掛けて付加価値を高めようとしています。適切な提案を可能にするには、企業経営全体への理解が必要です。そのために役立つ資格としては、経営コンサルタントの国家資格である中小企業診断士があります。民間資格よりも知名度は高く評価されやすいです。
もちろんウェブ解析士よりも難しいです。
中小企業診断士ってどんな資格?どんな問題がでるの?という方は、スタディング中小企業診断士講座の無料講座に登録してみることをおすすめします。資格の概要や勉強法の方向性を無料で確認できます。
まとめ
- ウェブ解析士に合格してチヤホヤされたいだけの人は意味ない!
- アクセス解析やウェブマーケティングをまとめて勉強したい人にはおすすめ!