2019年のウェブ解析士試験に合格した経験を元に、ウェブ解析士試験の試験対策についてまとめましたページです。短期間で合格を目指せる効率の良い勉強法を探している人の参考になれば嬉しいです。

ウェブ解析士の難易度や必要な学習期間は?

難易度

ウェブ解析士試験の難易度をどう感じるかは人によります。当たり前ですが、「アクセス解析やウェブマーケティングに関連する知識が豊富な人にとっては簡単、そうでないなら難しい」といえます。

なお、試験に出題される問題自体がすごく難しいわけではありません。現時点の知識がほぼない状況でも適切な試験対策を行えば短期間で合格を目指せます。

合格率

2018年1月~12月を通算したウェブ解析士の合格率は60.9%でした(受験者:5,840名、合格者:3,555名)。以前の合格率は70%程度の合格率だったので難化傾向です。

ウェブ解析士試験は広告代理店など、試験範囲に馴染みがあると考えられる人が主に受験しています。それを考慮すると60.9%という合格率はやや低いのではないでしょうか?業務経験があっても準備不足だと不合格になってしまう難易度と解釈できます。漠然と知っていることと試験問題として問われたときに正しく解答できるかは異なるので油断大敵です。

合格基準

ウェブ解析士試験の合格基準は公表されていません。2019年5月に受験した方の、「得点率73%で合格」というTweetから推測すると70%が合格ラインかもしれません。他にも得点率70%が合格基準という資格はいくつかあります(例:日商簿記)。

認定レポートは簡単

ウェブ解析士として認定されるには、試験に合格してから2週間以内に認定レポートを提出する必要があります。

認定レポートの書き方は、ウェブ解析士協会の「2019年版 ウェブ解析士修了レポートの書き方」にとても詳しく解説されています。試験に合格できた方なら苦労することなく作成できるはずです。

なお、ウェブ解析士試験はパソコンで受験した後すぐに結果が表示されます。発表までモヤモヤして待つことはありません。

学習時間

ウェブ解析士の合格に必要な学習時間も個人差が大きいです。私の場合は、試験対策をはじめる前の段階で知識はほとんど無い状況で、ページビューは何となくわかるけれど、セッションの意味はあやほやというレベルでした。試験1ヶ月くらい前から勉強をはじめて、総学習時間40時間くらいでした。

ウェブ解析士は年に1回しかない国家資格とは異なり自分の希望で受験時期を決められます。先にテキストや問題集を読んでみて、あなたにとってどのくらいの学習時間が必要か判断してから試験の申込をすると安心です。

 

ウェブ解析士試験のテキスト・問題集

ウェブ解析士試験に合格するために活用できるテキストや問題集をまとめました。

ウェブ解析士認定試験公式テキスト2019

試験は公式テキストに沿って出題されるので購入必須。Amazon.co.jpかマイナビブックスで購入すると演習問題(合計28問収録)のPDFがダウンロードできる特典があります。Kindle版は8インチ以上のタブレットでないと読みにくいです。スマホでは大変かもしれません。

ウェブ解析士認定試験問題集2019

ウェブ解析士公式テキストに準拠した問題集です。設問ごとに公式テキストのどこを参照しているか明記されているので便利です。

公式テキストと問題集の第1章の無料ダウンロード

ウェブ解析士公式サイトより公式テキストと問題集の第1章が掲載されているPDFを無料でダウンロードできます。どんな内容か今すぐ確認できます。

Webマーケティング資格問題集(アプリ)

ウェブ解析士をはじめGAIQやGoogle広告のウェブマーケティング系資格の問題演習ができるアプリです。iOSとAndroidの両方に対応しています。電車の中などちょっとした隙間時間に問題が解けます。

短期合格には、公式テキスト+問題集の繰り返しが鉄板

短期間で効率よく合格を目指すなら、ウェブ解析士公式テキストと問題集の組み合わせで学習するのがおすすめです。私はこの方法で90点以上得点できました。

  1. 1.公式テキストを読みます。<発展>のページは読む必要はありません。
  2. 2.問題集を解きます。わからなかったり間違えてしまった問題は解説や公式テキストの該当ページを読んでしっかり確認します。
  3. 3.問題集を繰り返し解きます。わからなかった問題などの扱いは「2」と同じです。自信をもって解答できる全体の80~90%になるまで繰り返します。
  4. 4.合格おめでとうございます!

大きな方向性として、テキストを読むよりも問題集を使った問題演習を重視します。ウェブ解析士のような択一問題の試験では、テキストを何度も読むよりもアウトプットを重視して知識を定着させてあいまいな箇所を減らしていくことが有効です。問題集の80~90%を自信をもって解答できるレベルになれば十分に合格レベルに達していると思います。

ウェブ解析士の取得にかかる費用

ウェブ解析士の取得に必要な費用をまとめました。

認定講座の受講有り 認定講座の受講なし
認定講座 10,000円 0円
試験 16,000円 16,000円
公式テキスト 4,000円 4,000円
公式問題集 2,310円 2,310円
合計 33,110円 22,310円

認定講座は、ウェブ解析士試験の範囲をテーマにした約5時間の講義です。オフライン講座とオンライン講座があります。いずれも公式テキストを読んでいることを前提として講義が行われます。認定講座は受講しなくてもウェブ解析士試験は受験可です。

公式テキストと問題集は紙版を新品で購入した場合です。Kindle版は少し割引になります。いずれも中古でも構いませんが必ず受験年度のものを選ぶようにしましょう。ウェブ解析士は毎年カリキュラムが変わるため、前年までのテキストは役立ちません。

認定講座は受けた方がいいの?

合格を目的とするなら受講する必要はないと思います。上述したような公式テキストと問題集による学習で十分です。私は受講していません。講師の方に直接質問ができたり、オフライン講座の場合は受講者同士のつながりができる(かもしれない)メリットがあります。最近はパソコンで受講できるオンライン講座も増えています。

よくある質問

ウェブ解析士試験の過去問は?どんな問題が出題される?

ウェブ解析士試験の過去問は公開されていません。どんな問題が出題されるかを知りたいなら、ウェブ解析士協会の模擬テストが参考になります。例として1問引用します。

スマートフォンアプリの解析で使われる指標について下記より正しいものを一つ選びなさい

100人が5月8日に来て、そのうち40名が5月14日にアプリを使い、20名が5月15日にアプリを使い、25名が5月17日にアプリを利用した場合、7日後継続率は45%になる。
スペンド率は「課金者の平均単価をあげる」ことが改善のポイントです。
DAUとは「1日の間にそのサービスを使った人の数」を指します
DAUが10,000、課金率が3%、ARPPUが1,000円の場合、売り上げは3,000万円になる。

なお、ウェブ解析士試験はパソコンで受験します。その際の操作法などはMASTER CBTのデモから確認できます。

主催・講師って?

ウェブ解析士はウェブ解析士協会が認定するのものですが、講座と試験は「主催・講師」を選んで申し込みます。

基本的に、

  • 主催=講師が所属している企業など。
  • 講師=講座や試験を担当する講師。ウェブ解析士マスターの有資格者がつとめる。

という意味です。

どの主催・講師を選んでも内容に大きな差はありません。ただし、日程ごとに認定講座の定員が異なり、数名~20名程度まで幅があります。じっくり学びたい人は少人数の講座を選びましょう。

合否はいつわかる?

試験の結果は受験終了後その場でわかります。その後所定の期限内にレポートを提出して問題がなければ合格となります。私の場合はレポートを提出してから1週間後にメールで結果が届きました。

上級ウェブ解析士も目指した方がいい?

ウェブ解析士に合格してから決めたらいいと思います。私は上級ウェブ解析士にも合格しました。参考:上級ウェブ解析士試験の対策・勉強方法【2019年】

 

まとめ

  • ウェブ解析士の試験対策は問題集を繰り返し解くアウトプット重視がおすすめ!
  • アクセス解析やウェブマーケティングの知識はなくてもしっかり準備すれば大丈夫!